福島県では、医療関連産業の集積を重点プロジェクトの一つとして掲げており、医療機器生産金額が全国第3位(平成25年現在)となるなど着実に集積を進めています。 福島県医療関連産業集積推進室に企画されている「福島県医療機器関連産業人材育成セミナー」は下記の通り開催予定です。 将来、今学んでいることを何に生かそうか悩んでいる方、将来何に生かせるかわからないという方、ぜひこの講演を聴いて医療機器研究開発の魅力を知ってください! 日時:平成28年2月4日、16:30~18:30 場所:会津大学 講義棟大講義室 内容: 基調講演 「ICTと医療健康福祉機器の関わり―臨床診断・治療から日常健康管理までの応用事例と将来展望」 大阪電気通信大学 医療福祉工学部理学療法士学科特命教授(日本生体医工学会前会長) 田村 俊世先生 研究室紹介 ・陳 文西先生 「生涯健康管理におけるICTの活用」 ・渡部 有隆先生「ビッグデータ応用の最新動向」 ・朱 欣先生 「心臓不整脈診断・非薬物治療の最前線」 ・平澤 亜衣さん「BITラボの大学院生活」


セミナー情報
学部課外活動「ベンチャー体験工房」は、教育の一環として外部講師による特別講義は下記の通り予定されています。 興味のある方は、是非ご聴講下さい。 ・日時:2016年1月21日(木) 16:30-18:00 ・場所:研究棟325-F ・講師:早稲田大学人間総合研究センター 客員研究員 戸川達男先生 ・題目:ウェアラブル体温計の開発 ・要旨 ウェアラブル体温計はそれほど難しくなさそうで、実際多くの製品が市場に出回っているが、体温計としての精度が高く、使いやすい製品がまだない。一方、ニーズは高く、発熱の検知、院内や在宅の患者管理、健康管理、基礎体温計測、バイオリズム計測、スポーツや労働の安全管理、高齢者の事故性低体温の防止、睡眠モニター、温熱生理学など多くの応用分野がある。しかし、受動的なセンサーを用いるかぎり、装着部位が問題であり、基礎研究で用いられてきた直腸温、食道温、鼓膜温、臨床検温に用いられる口腔温、腋窩温、外耳道温では、いずれも精度と簡便性を兼ね備えるものがない。そこで唯一期待できる方法として、能動的計測である熱流補償法による深部温計測法が期待される。すでに臨床用の体温モニター機器として製品があるが、まだウェアラブルのものがない。実用的なウェアラブル深部体温計を実現するには、電池駆動で長時間の連続計測を実現するための極限の熱流補償系の設計が必要であり、容易ではないが、その難しさが逆にチャレンジとしての魅力でもある。

